「ごみ」と「ゴミ」どっちを使う?

分別・収集
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ひらがなの「ごみ」とカタカナの「ゴミ」どちらもよく見る表現ですが、仕事上どのように使い分けたら良いのでしょうか。

基本的には「ごみ」と表記する

そもそも「ごみ」という言葉は、いらないもの、不要なものを意味する日本語です。漢字で表記するとしたら、「塵芥」(じんかい)ですね。

余談ですが、「塵」という漢字は「ちり」と読みますが、常用漢字ではないので「じん芥」となります。予算書で「じん芥処理費」となっていると思うので見てみてください。

ごみ」という言葉は日本語なので、国語的にはひらがな表記の「ごみ」が正しいと言えます。

なので、私たちが仕事上使用するならひらがなの「ごみ」となります。

おそらく公用文や広報誌などで「ゴミ」と記載すれば、上司から添削が入ると思います。

では、カタカナの「ゴミ」は間違っているのでしょうか。間違いにしてはよく見る表記です。

「ゴミ」を使う場面と意図

国語的にはひらがなの「ごみ」が正しい表記ですが、カタカナの「ゴミ」表記は単なる間違えではなく、他の意図がある場合があります。

文章の中で強調したいとき

例えば、次の2つの文を比較してみましょう。

これからはごみをできるだけ減らしましょう
これからはゴミをできるだけ減らしましょう

ひらがなの「ごみ」は、前後のひらがなに紛れているのに対して、カタカナの「ゴミ」はカッコや太文字などの装飾を加えなくても目立つことがわかると思います。

このように、ごみという単語を強調させたい時に「ゴミ」と表記されていることがあります。

より深い意味での「いらないもの」感を出す時

次の文を見てください。

これは社会のごみだ
これは社会のゴミだ

少し伝わりにくいですが、「社会のごみ」という表現は、社会に溢れる物理的な廃棄物問題のように捉えられます。一方、「社会のゴミ」という表現は、世の中に迷惑や悪影響を与えるような、いらない人間のというような意味を感じとることができます。

カタカナ表記には本来の意味を薄めて、音としての意味を持たせる効果があります。電話で相手の名前を聞いて、漢字がわからない時、カタカナで書いたりしませんか?音としての意味を持たせる効果の副作用的に、裏の意味も持たせることができるのです。

4月に入ってきた新人のことで頭が痛い
4月に入ってきた新人のことでアタマが痛い

これはどうでしょうか?この文で伝えたいことは、身体症状として頭痛がするということではなく、頭痛がするほど悩んでいるという意味ですが、こういう場合は「アタマが痛い」の方が、表現として上手な感じがします。

まとめ

基本的には、ひらがな表記の「ごみ」が正しい表記であり、私たちの仕事上、言葉の裏の意味を持たせるような表現をすることは求められていないので、そういった意味でもひらがなの「ごみ」を使う方が適切だと言えます。

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